「麦藁帽子」(1999

この胸像の少年は仕事をいただいた時、すでにこの世にはいなかった。

「石橋家3人像」の依頼者石橋さんの娘さんのお子さんで難病と闘い旅立ったと言う。

お孫さんを亡くされた石橋さんは娘さんのためにとこの像を依頼してきた。

資料にと渡された写真の中に、あの今をときめく大リーガー松井選手に抱かれた少年の写真があった。

家族と旅行した日の写真があった。たくさんの写真があった。

その中から選ばれたのがこの麦藁帽子の写真「Vサイン」をしていた。

やはり写真でしか少年を知らない私は、どれだけ彼の面影をかたちに出来たかわからない。

一生懸命作らせて貰うしかなかった。お母さんが毎日このブロンズ像をふいていると聞いた。

▲前のページに戻る ▲「彫刻」トビラに戻る